インドが中国を抜き世界一の人口に
国連人口基金(UNFPA)は2023年4月19日、インドの人口が同年半ばに中国を追い抜き、世界で最も人口の多い国になるとの見通しを発表しました。インドの推計人口は14億2860万人、一方中国は14億2570万人とされ、インドが約290万人多くなるとされています。
この変化は、長年の人口動態の違いを反映しています。中国は1970年代から「一人っ子政策」を実施し、出生率が大きく低下しました。一方、インドでは出生率はやや高めの水準を維持しており、若年人口の割合が高いことから、自然な人口増加が続いています。
ただし、インドの人口増加も徐々に鈍化しています。都市部を中心に教育の普及や女性の社会進出が進み、家族計画に対する意識の変化が見られます。政府も家族の小規模化を促す政策を展開していますが、地方部では依然として多くの子どもを持つ家庭が多く残っています。
一方、中国は高齢化の進行が深刻な課題となっており、労働力の減少や社会保障の負担増が懸念されています。インドはその若さを経済成長の力に変えるか、それとも雇用やインフラの整備が追いつかず、逆に負担となるか――今後の政策対応が問われます。
世界の人口トップの座がインドに移ることで、経済、政治、文化の面でも新たな影響が広がるでしょう。両国の人口の変化は、21世紀の国際秩序を形づくる重要な要素となっています。
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