アルパカのつばが臭いワケ

アルパカがつばを吐く姿を見かけたら、近寄るのはちょっとためらってしまいますよね。そのつばがなぜあんなに臭いのかというと、実はあれは普通の唾ではなく、胃の中のものが口に戻ってきたものなんです。

アルパカはラクダ科に属する動物で、ヤマアラシやラクダと同じように「反すう動物」です。つまり、一度食べた草を胃にもどしてまた口に戻し、じっくりとかみ直す習性があります。このとき口に戻す内容物は、すでに胃の中で微生物によって分解されており、発酵したような独特のニオイがします。それがいわゆる「つば」として知られているものです。

2021年の観察でも、こうした行動が特に感情的興奮時、たとえば警戒しているときやストレスを感じているときに多く見られることが報告されています。つまり、つばを吐くのは生理的な仕組みであると同時に、周りへの警告サインでもあるのです。「近づくな」という合図として使われることも少なくありません。

見た目はかわいらしいアルパカですが、気に入らないことがあるとこの「発酵つば」をブシュッと吐き出すことも。動物園や牧場で会うときは、いきなり触ったりせずに、静かに距離を保って見守るのがベストです。臭いの理由が分かれば、そのユニークな習性にも親しみがわいてきます。

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