アルパカが「唾」を吐く理由、その実態とは?

アルパカを見ていると、急に「ビュッ」と音を立てて何かを吐き出すことがあります。多くの人が「唾を吐いた」と思いますが、実はそれは違います。アルパカはラクダやウシ、ヒツジと同じ仲間、反芻動物。つまり、食べたものをいったん胃にためてから、また口に戻してじっくり噛み直す習性があるのです。

吐き出されているものは、胃から戻された未消化の草や植物。見た目は確かに「唾」のように見えますが、実際には「半分消化された餌」です。この行動は、攻撃というよりはむしろ、ストレスや不満の表現。人間が近づきすぎたり、他のアルパカとケンカをしたりしたときに、この「吐く」行動に出ることがあります。

ちなみに、この戻された餌は発酵が進んでおり、独特の強烈なにおいがするのだとか。まるで腐ったエサのような香りがして、近くにいた人なら思わず後ずさりしてしまうほどです。だからこそ、飼育員はアルパカの機嫌をうかがいながら接しています。

アルパカの「唾」は、生態を知る上でとても興味深いヒント。単なるいたずらや攻撃ではなく、彼らの体の仕組みと感情の表れだと考えると、なんだか少し愛おしく感じませんか?

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