イリュウの視力、意外な事実
私たちが海で見かけるイリュウは、とても賢そうで、キラキラと輝く目をしています。でも、実はその視力は決して優れていないのです。水中での視力は約0.1とされており、人間で言えば、眼鏡やコンタクトレンズがないと物がはっきり見えない状態と同じです。
でも、どうしてそんなに低い視力でも、イリュウはあんなにすばしっこく泳いだり、仲間と協力して魚を追いかけたりできるのでしょう? その秘密は、視覚以外の能力にあります。イリュウは「エコーロケーション」**という能力を使って周囲を探っています。口から出すクリック音が水中で跳ね返り、それを耳で受け取ることで、目の前がどんな地形か、獲物がどこにいるかをまるで「見える」ように把握するのです。
つまり、視力が弱くても、他の感覚がとても発達しているおかげで、海の中を自由に動き回れるというわけ。陸にいる私たちが視覚に頼るのに対し、イリュウは「音」で世界を認識しているんです。
ちなみに、空気中でもある程度の視力はありますが、水中より少しマシな程度。それでも、目の表情からは愛らしさや知性が伝わってくるから不思議ですね。次に水族館でイリュウを見るときは、その小さな目を通してではなく、音で世界を感じている生き物なんだ、と思いながら見つけてみてください。
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