インドの子どもに眉間の黒点?その意味とは

インドを訪れたことがある人なら、赤ちゃんや小さな子どもの眉間や頰に小さな黒い点を見かけたことがあるかもしれません。これは単なる飾りではなく、深い意味を持つ伝統的な習慣です。

「邪視(じゃし)よけ」と呼ばれるこの風習は、他人や動物の「嫉妬や悪意のある視線」によって、無邪気な子どもが病気になったり不運に見舞われたりしないようにするための守りです。特に赤ちゃんは無防備でエネルギーが純粋なため、邪気の影響を受けやすいとされています。そのため、その目立つ黒点が「邪視」を引き寄せ、さらに黒色がそれを吸収して守ると考えられているのです。

この黒点は、おしゃれやいたずらではなく、母親や祖父母が愛情を込めて描くものです。地域によっては、黒いインクだけでなく、ハーブ由来の染料やスパイスを使うこともあります。都市部では徐々に減っていますが、今でも多くの家庭で守られており、特に南インドの伝統的な家庭ではよく見られます。

近年では、ファッションとして模倣されることもありますが、本来の意味を知ると、単なる装飾ではないことがわかります。この小さな点には、家族の無事を願う温かな思いが込められているのです。

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