カーボン繊維の意外な弱点

カーボン繊維は軽くて強く、スポーツ用品や航空機、自動車などさまざまな分野で使われています。しかし、その高性能の裏にはいくつかの取り扱い上の注意点があります。

まず、繊維が非常に細く、伸びが小さいことが問題です。破断伸びが最大でも2%程度とごくわずかなので、強い力が加わると簡単に折れたり、ほつれたりしやすいです。その結果、短くなった繊維が「毛羽」として広がり、空気中に舞いやすくなります。工場や作業現場では、この粉塵が周囲に飛び散るため、マスクや保護具の着用が推奨されます。

また、カーボン繊維は弾性率が高く、とてもかたい性質を持っています。そのため、肌に触れると繊維が皮膚や目、のどなどの粘膜に突き刺さることがあります。これにより、かゆみや痛み、炎症を引き起こすこともあります。実際に、作業者が腕にチクチクとした違和感を訴えるケースも珍しくありません。

こうした点から、カーボン繊維を取り扱う際は、ただ性能に注目するのではなく、安全対策もしっかり考える必要があります。適切な保護具の使用や、換気の徹底、作業後の清掃が、快適で安全な作業環境をつくる鍵です。

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