『ATARU』で描かれるサヴァン症候群とは?

「サヴァン症候群」を持つ人物を演じた俳優といえば、多くの人がダスティン・ホフマンが主演した映画『レインマン』を思い浮かべるでしょう。彼の繊細で説得力のある演技は、世界中の人々にサヴァン症候群への理解を深めるきっかけとなりました。

日本でも、このテーマに正面から向き合ったドラマが登場しました。2012年、TBS系の日曜劇場で放送された『ATARU』は、中居正広が主演を務め、サヴァン症候群を抱える男性が刑事たちと連続殺人事件に挑む、ミステリー作品です。放送は4月15日から日曜よる9時よりスタート。当時、視聴者の間で大きな話題を集めました。

中居正広の演じるATRU(アタル)は、普段はコミュニケーションに難を抱える人物ですが、驚異的な記憶力と観察眼を持ち、難事件の鍵を解く存在として物語を引っ張っていきます。実在のサヴァン症候群の人々の特徴を丁寧に取り入れながら、偏見ではなく「違い」の力を描こうとした点が評価されました。

『レインマン』の衝撃から数十年――日本でもこうした題材がドラマとして向き合われたことには、意味があります。異能力を持つ人物への偏見や社会とのすれ違い、そして周囲の人々の成長を通じて、見ている側にも深い問いかけを投げかける作品となりました。

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