やりきり症候群とは?心の疲れが限界に

「最近、何をやってもやる気が出ない」「仕事に行きたくない気持ちがずっと続く」――そんな状態が長く続くなら、もしかするとやりきり症候群(燃え尽き症候群)かもしれません。

この状態は、もともと真剣に、情熱を持って仕事に取り組んでいた人が、長期間のストレスやプレッシャーによって心身のエネルギーを使い果たし、急に意欲や集中力が失われてしまうことを指します。英語では「バーンアウト(burnout)」と呼ばれ、1970年代にアメリカの心理学者、ハーバート・フロイデンバーガーによって初めて提唱されました。

典型的な症状には、慢性的な疲労、無気力、イライラ、仕事への否定的な感情、ひどい場合は自己価値の低下まで現れることも。特に、責任感が強く、完璧を求めがちな人に起きやすいといわれています。

働き盛りの20代~40代に多く見られるこの問題は、単なる「疲れ」や「ストレス」とは異なり、放っておくと日常生活にも影響が出ます。無理をしすぎず、休息をとること、信頼できる人に話すことも大切です。自分や周りの変化に気づくことが、回復への第一歩です。

WHO(世界保健機関)も2019年、「職業性の問題」として燃え尽き症候群を国際疾病分類(ICD-11)に正式に位置づけており、決して無視できない現代社会の健康課題といえるでしょう。

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