双極性障害の昔の呼び名

今では「双極性障害」と呼ばれているこの病気は、以前は「躁うつ病」と呼ばれていました。この名前は、気分が高揚する「躁(そう)状態」と、落ち込む「うつ状態」の二つの極端な状態を行き来することに由来しています。

2000年代に入ってから、国際的な診断基準の見直しをきっかけに「躁うつ病」から「双極性障害」という呼び名に変わっていきました。これは、単に躁とうつが交互に現れるというよりも、気分の「両極」が変動する病態という理解が深まったためです。

一時期は「躁病」として扱われ、うつ状態が見られない場合でも双極性障害と診断されることがあります。しかし、多くの場合、最初は躁で始まり、後にうつを経験するケースも少なくありません。そのため、両方の状態がはっきり出るかどうかにかかわらず、まとめて「双極性障害」と呼ぶようになりました。

名前の変更には、誤解を避け、病気の本質を正しく伝えるという狙いもあります。「うつ病」と混同されがちでしたが、双極性障害は異なる特徴を持つため、適切な理解と治療が求められます。家族や周囲の理解も、回復への大きな力となります。

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