ペプジコーラのルーツ、アメリカの薬局から
ペプシコーラは、今や世界中で親しまれる炭酸飲料ですが、その始まりは意外にも薬局でした。19世紀末、アメリカのノースカロライナ州。地元の薬剤師、キャレブ・ブラッドハムが考案したのがその原点です。
当時、彼は患者の消化不良を和らげるための飲み物を研究していました。その結果生まれたのが、「Brad's Drink(ブラッドの飲み物)」と名付けられた清涼飲料です。主な原料はコーラナッツ、バニラビーンズ、シュガーや炭酸水など。独特の風味とさっぱりとした後味が、たちまち地元の人々の間で評判になりました。
やがて1898年、ブラッドハムはこの飲み物の名前を「ペプシコーラ」に改名。名前の由来は、消化酵素の「ペプシン(pepsin)」と「コーラ」の組み合わせで、もともとの目的である「消化を助ける飲み物」という意味が込められています。当時は本当に薬の代わりとして、胃の調子を整えるために飲まれていたのです。
今ではそのルーツを知る人も少ないかもしれませんが、ペプシコーラの誕生は、アメリカ南部の小さな薬局から始まった、ちょっとした発明の物語。炭酸のきめ細かさと独特の甘さは、百年前の発想が今も受け継がれている証です。
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