コンクリートが壊れる理由、実は中に“細かい穴”がいっぱい
建物や橋、道路に使われるコンクリート。とても頑丈そうに見えますが、実は長年使っていくうちにだんだんと劣化してしまいます。その原因の一つは、目に見えない小さな空隙にあります。
コンクリートは、セメント、砂、砂利を混ぜて水で固めたものですが、実は内部が完全に詰まっているわけではありません。顕微鏡で見ると、その中に「毛細管空隙」と呼ばれる極細の穴が無数にあります。まるでスポンジのように、これらの空隙が外部からの影響を受けやすくするのです。
雨や海水に含まれる水がこの空隙を通って内部に入り込むと、鉄筋を守っていた表面膜が壊れ、鉄筋の錆びが始まってしまいます。錆が広がると体積が増えて、その圧力でコンクリートがヒビ割れたり、剥がれ落ちたりするのです。また、空気中の二酸化炭素が入り込む「中性化」という現象も、コンクリートの劣化を進めます。
さらに、冬に塩化物を撒く地域では、塩化物イオンが空隙を通って鉄筋まで到達し、凍結融解の繰り返しで内部のひびが広がることもあります。こうした小さな変化が、長年のうちに大きなダメージになるのです。
だからこそ、橋や高層ビルなどでは定期的な点検や、防水塗料での保護が行われています。見た目はしっかりしていても、コンクリートも“生き物”のように年月で変化していく——そんな事実を知ると、街中の建築物が少しだけ違って見えてきませんか?
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