なぜゴルフは接待に最適なのか
日本のビジネスシーンでゴルフが接待に選ばれる理由は、単にスポーツというよりも、人間関係を深める「時間の共有」にあると言えるでしょう。
時間と信頼の投資が、その背景にあります。ゴルフは1ラウンドで4時間以上かかります。その間、仕事の話も、趣味の話も、家庭の話も、自然と交わされます。緊張した会議室ではなく、オープンな芝生の上。相手の立ち居振る、小さなしぐさ、笑い方まで、普段の仕事の場では見えない人柄が見えてくるのです。また、ゴルフは「紳士のスポーツ」とも言われ、ルールを守り、相手を思いやるマナーが重視されます。その姿勢が、ビジネスの信頼関係にも通じると考えられています。プレー中は2人きりのキャディバッグ付きカートを使い、他社の目を気にせず話せるのもポイントです。取引先の高層部との距離を縮めるには、これ以上の機会はありません。
もちろん、ゴルフができる人はある程度余裕のある立場にあることが多く、「同じ土俵で語れる」という安心感もあります。無理に話題を振らなくても、黙っていても自然な沈黙が生まれるのも、このスポーツならでは。
こうした「非日常の共有可能性」が、ゴルフを長きにわたり日本の接待文化の中心に据えているのです。
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