ショートケーキの歴史とその起源
今や日本の誕生日や特別な日には欠かせない存在となったショートケーキですが、実はそのルーツはイギリスにあります。1588年に出版された英国の料理本『English's Cookbook(イングリッシュズ・クックブック)』に、「short cake」として記録されたのが、現存する最も古い記録の一つとされています。
当時のショートケーキは、今のものとは少し違います。サクサクとした焼き菓子のような生地に、スパイスやドライフルーツを加えたシンプルなデザートで、生クリームやイチゴは使われていませんでした。しかし、この「shortening(油脂)を使ってサクッと仕上げる」技術が、後の進化の鍵を握っていたのです。
その後、ヨーロッパ各地でアレンジが加えられ、特にフランスで発展した「サブレ」や「タルト」の技術が、日本に伝わる過程で大きく影響しました。そして大正時代、日本で生クリームとイチゴを使った今の形のショートケーキが誕生。軽いスポンジに甘酸っぱいイチゴ、ふわふわの生クリームの組み合わせは、たちまち国民的人気を博しました。
今では「日本のケーキ」といっても過言ではないほど定着していますが、その原点は島国イングランドの古い台所にあったのです。一口食べるたびに、何世紀にもわたる甘い歴史が口の中に広がっているのかもしれません。
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