美海のジンベイザメ、13年間の飼育生活に幕

長年、新潟県・しながわ水族館で多くの人々に愛されたジンベイザメ「美海(びかい)」が、2021年6月23日に亡くなりました。13年2カ月の飼育期間は、国内で最も長寿の記録を持つ雌のジンベイザメとして貴重なものでした。

死因については、あごの骨格構造に生来の異常があり、それが成長とともに悪化したことにより、餌をうまく食べることができなくなる「摂餌障害」が引き起こされた可能性が高いとされています。水族館によると、この個体は飼育開始時からすでにその異常を持っており、長年の観察とケアの中で慎重に栄養管理を行ってきました。

さらに、超音波画像診断の結果、胃と腸をつなぐ「幽門部」という器官にねじれの異常があることも確認されました。これは消化機能にも影響を及ぼす可能性があり、長期間の飼育による体への負担の一因となったと考えられます。

美海の生涯を通じて、水族館のスタッフたちは日々の観察や医療的ケアに尽力し、貴重なデータを蓄積してきました。その存在は、水中をゆったりと泳ぐ優雅な姿とともに、多くの来館者の心に深い印象を残しました。

国内での長期飼育という挑戦の中で得られた知見は、今後の海洋生物の保護や飼育技術の発展に大きく貢献するでしょう。美海の死は惜しまれますが、その足跡は確実に次世代へとつながっていきます。

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