繰り返す扁桃炎、油断は禁物

風邪をひくたびにのどの痛みや高熱が現れ、繰り返し扁桃炎になってしまう――そんな経験をしたことはありませんか? 特に子どもや若年層に多く見られますが、たかが「のどの痛み」と思っていては危険な場合もあります。

実は、頻繁に扁桃炎を起こすと、のど以外の場所に悪影響が出ることがあるのです。特に注意が必要なのは、原因菌としてよく見られる溶血性連鎖球菌(俗称・溶連菌)です。この細菌は、単にのどを痛めるだけでなく、体の免疫が過剰に反応することで、腎臓に障害を引き起こす急性腎炎や、関節に炎症をきたすリウマチ熱、さらには心臓の内部に炎症が及ぶ心内膜炎といった重篤な病気の引き金になることがあります。

このような状態を「病巣感染」といい、扁桃が原因となって他の臓器に病気が広がるケースです。高熱やのどの痛みが長引く、何度も繰り返すという場合は、早めに耳鼻科を受診し、細菌の検査や適切な治療を受けることが大切です。

また、扁桃炎が頻発し、生活に支障が出るようなら、扁桃摘出手術を検討することもあります。単なる「のどの痛み」と放置せず、自分の体のサインを見逃さないことが、健康を守る第一歩です。

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