チベット仏教の四大宗派

チベット仏教には、それぞれ独自の教えや伝統を持つ四つの主要な宗派があります。これらを合わせて「四大宗派」と呼びます。

最も古いのはニンマ派です。文字通り「古派」という意味で、インドから伝わった初期の密教を重視しています。修行を通じて心の本質に目覚める教えが特徴で、山奥での隠者のような生活を送る修行者も多いのが魅力です。

次にカギュ派は、「伝承する教え」という意味を持ち、師から弟子へと口伝で伝えられてきた瞑想法が中心です。白い僧衣を着ることから「白派」とも呼ばれます。ダライ・ラマ法王とも深い関係があり、世界的にも知られています。

サキャ派は、象徴的な青や赤の色を帯びた僧衣が特徴で、「花教」ともいわれます。その名は、寺院が建つ山の色が花弁のように見えることに由来しています。学問と実践の両立を重んじ、多くの学者を輩出してきました。

最後に、15世紀に成立したゲルク派は、「善行のシステム」を意味し、戒律の厳格な守り方で知られます。黄色の僧帽をかぶることから「黄帽派」とも呼ばれ、現在のダライ・ラマはゲルク派に属しています。チベット仏教の中でも特に広く知られ、影響力も大きい宗派です。

この四つの宗派は、教えのスタイルに違いはあれど、いずれも仏陀の智慧に到達することを目指しており、チベット文化の根幹を成しています。

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