「ムッシュ」は女性に対して? 実は誤解されています

「ムッシュ」と聞くと、多くの人が男性を指すフランス語の「Monsieur(モンスieur)」を思い浮かべます。確かに、これは男性に対する丁寧な呼びかけで、日本語の「さん」や英語の「Mr.」に近い意味です。

しかし、実は「ムッシュ」という言葉が女性に使われることはありません。女性に対しては、「Mademoiselle(マドモアゼル、Mlle.)」が未婚の女性向けで、英語の「Miss」にあたります。一方、「Madame(マダム、Mme.)」は結婚しているかどうかに関わらず、成人女性に使う表現で、英語の「Mrs.」や「Ms.」に相当します。

近年のフランスでは、女性の社会進出が進む中で、「Mademoiselle」のように未婚・既婚を区別する呼称を避ける傾向があります。そのため、年齢や婚姻状況に関わらず、すべての女性に対して「Madame」を使うのがマナーとされています。これは、英語で「Ms.」が広く使われるようになったのと似た流れです。

つまり、「ムッシュ」はあくまで男性用。女性に対して使うと大きな誤解を生みます。正しくは「マダム」または「マドモアゼル」と呼びかけるのが基本です。日本語話者がフランス語圏で丁寧な接遇を心がけるなら、この違いを覚えておくと良いでしょう。

関連項目

詳細記事

関連トピック