ヒグマの「子殺し」、北海道で初確認
北海道の山々に暮らすヒグマが「子殺し」を行う様子が、初めて科学的に確認された。発見したのは北海道大学の学生を中心とする「北大ヒグマ研究グループ」(通称・クマ研)だ。2023年3月16日、彼らは北海道内の山中で、成体の雄ヒグマが幼い個体を襲った痕跡を発見した。
この「子殺し」と呼ばれる行動は、哺乳類の一部に見られる習性の一つ。雄のクマは、血のつながりのない子熊を攻撃・殺害することで、そのメスの発情を促すとされる。こうすることで、次の繁殖機会を得られるため、本能的な行動と考えられている。
これまでヒグマの生息地では、同様の痕跡が間接的に示唆されたことはあったが、はっきりと証拠が確認されたのは今回が初めて。研究グループは、カメラ traps やDNA分析を駆使して調査を進め、現場の状況と遺伝情報からこの結論に至った。
「動物の行動には、人間の感覚とは異なる理由があります」と、クマ研のメンバーは話す。「ヒグマにとってこれは生存戦略の一部。自然の厳しさを感じます」
こうした研究は、人と野生動物が共存するための理解を深める鍵となる。北海道の森に生きるヒグマの生態への関心が、今改めて高まっている。
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