ヒグマが獲物を隠す「土饅頭」とは
北海道などに生息するヒグマは、狩りで手にしたシカの死体などを、一度に全部食べきれないことがあります。そんなとき、彼らは手強い習性を持っています。獲物の周りにある土や落ち葉、木の枝を使って、まるで山のようにかぶせて隠してしまうのです。この隠された獲物のことを、専門用語で「土饅頭(どまんじゅう)」と呼びます。
ヒグマはこの「土饅頭」を守るために、しばらくその場所にとどまります。つまり、シカの死体や覆われた土の近くには、熊が潜んでいる可能性が非常に高いということ。人間が無意識に近づくと、熊は自分のエサを守ろうとして突然攻撃してくることがあります。実際、遭難事故やケガの多くは、こうした場所に近づいたことが原因です。
森を歩くときは、特に春から秋にかけての熊の活動が活発な時期、注意が必要です。変な異臭や、木が壊されていたり、地面に大きな跡があるときは、もしかすると近くに「土饅頭」があるかもしれません。絶対に近づかず、静かにその場から離れることが大切です。
自然を楽しむうえで、ヒグマの習性を正しく知り、お互いの安全を守ることが何より重要です。山に入る前には、最新のクマ情報や注意喚起を確認しておくことをおすすめします。
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