「しよるけん」ってどこかの方言?

「しよるけん」という表現、いったいどの地方の言葉なのか? 実はこれは、高知県の南部、特に幡多(はた)地方の方言なんです。

この「しよる」は「している」の意味で、標準語の「している」が「しよる」に変わる。たとえば「今、仕事しよる」=「今、仕事をしている」。そして語尾の「けん」は「だから」や「なので」といった理由を表す接続助詞。幡多弁では「き」じゃなく「けん」や「けに」を使います。「しょげんけん」(だから)の「げん」が「けん」に変化した形ともいわれています。

一方、高知市の中心部など土佐弁の多くでは「〜き」といいます。「寒いき、窓閉めといて」のように。でも幡多地方では「寒いけん、閉めといて」。この「けん」がポイントです。

「しよるけん」ひとつとっても、高知県内でも微妙に違う方言の広がりが見えてくる。同じ県内でも、ひとつの言葉が地域によって少しずつ形を変えている。そんな言葉の豊かさが、方言の魅力ですよね。

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