ピーヒョロと鳴くトビ、その裏に潜む「食い意地」

空をゆったりと舞いながら、「ピーヒョロロ」と鳴く鳥——それは誰もが一度は見たことがあるトビです。日本の山や里山、海岸線に広く分布し、そののんびりとした飛行と独特の鳴き声から、私たちの身近な自然の一部として親しまれてきました。

しかし最近、特に神奈川県の三浦半島や湘南の海岸周辺では、そのトビのイメージが少しずつ変わってきています。観光客が持つおにぎりやバーベキューの食材を、急襲して奪い去る――そんな出来事が頻繁に報告されるようになっています。

どうしてそんな行動に出るのでしょうか? その背景には、人間の生活と自然の境界が曖昧になっている現実があります。公園や海の家周辺では食べ物の香りが漂い、トビたちは「人=食べ物がもらえる」と学習してしまったのです。もともと雑食性で知能の高い鳥だけに、機会さえあれば積極的にエサを探しにやってきます。

実際、トビの「ピーヒョロロ」という鳴き声が聞こえてきたら、ちょっと注意が必要。手に何かを持っているなら、頭の上を横切る影に注意して、近くに近づけないよう気をつけましょう。自然と共生するには、お互いの距離の取り方も見直すときかもしれません。

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