フランスの国鳥は「雄鶏(コック・ド・インデ)」

フランスには公式な国鳥として「雄鶸(おんどり)」、フランス語で「コック・ド・インデ(le coq gaulois)」が親しまれています。実際にはフランス政府が法律で国鳥を定めたわけではありませんが、長い歴史の中で雄鶏はフランスの象徴として国民に受け入れられてきました。

この象徴の由来はラテン語にさかのぼります。「ガリア(Gallia)」は古代ローマ時代のフランス地域の呼び名で、住民は「ガルス(Gallus)」と呼ばれていました。この言葉は「ガリック人」という意味だけでなく、「雄鶏」を指すラテン語としても同じ綴りだったため、やがてユーモラスな掛け言葉として雄鶏がフランスのイメージと結びつくようになったのです。

鼻持ちならないほど高ぶる姿、勇敢な性格、そして多産であること——こうした雄鶏の特徴が、フランス人の国民性と重なって、ますます象徴としての地位を固めていきました。今でもフランスのスポーツチームのエンブレムや、公共の建物、さらには自転車ブランド「LAPIERRE」のフレームにまで、この雄鶏のマークを見ることができます。

2021年2月4日にその象徴性が再認識されるなど、現代でもフランス人にとって雄鶏は誇りのシンボルです。国鳥というより、むしろ「国のおこぼれ顔の代表選手」として、国民に愛され続けています。

関連項目

詳細記事

関連トピック