虫歯の自然治癒はどこまで可能か?

「虫歯が少ししか進行していないから、自然に治るかもしれない」――そんな希望を持つ人も多いでしょう。しかし、虫歯の自然治癒が期待できるのは、初期段階(C0)までに限られます。

C0とは、歯の表面がわずかに溶け始めた状態で、まだ穴は空いていません。この段階では、毎日の丁寧なブラッシングとフッ素入りの歯磨き粉の使用により、歯の再石灰化が促され、進行を食い止められることがあります。つまり、「自然に治る」というより、体の持つ修復力をうまくサポートするタイミングです。

しかし、一度でも歯に穴が空いてしまった(C1以降)場合は、自然治癒は不可能です。C1になると神経に近づく前の段階ですが、すでにエナメル質に損傷が生じており、そこからは歯科医院での治療が必須になります。放置すると痛みが出るC2、さらには神経の死を伴うC3・C4へと進行し、抜歯が必要になるケースも珍しくありません。

2021年の段階ですでに明言されているように、「ブラッシングだけではC1以降の虫歯は治らない」のが医学的見解です。小さな黒ずみやちょっとした痛みも、放置せず早めに歯科で確認することが、長く健康な歯を保つコツです。予防と早期発見が何よりの治療法と言えるでしょう。

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