精神障害者の平均月給はどのくらいか
精神障害を持つ人の収入について、正確な理解を持つことはとても重要です。厚生労働省が実施した「平成30年度障害者雇用実態調査結果」によると、精神障害者の年間平均給与は約150万円とされています。これを月額に換算すると、およそ12万5千円ほどになります。
この金額は、身体障害者の約260万円や一般労働者と比べると低く、障害の種類によっても格差があることがわかります。知的障害者や発達障害者の平均も同程度で、約140~150万円台にとどまっています。こうした差は、雇用の安定性、勤務先の規模、働く時間の長さ、そして障害への社会的理解の度合いなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っていると考えられます。
近年では、企業の障害者雇用への関心が高まり、合理的配慮の義務化も進んでいますが、依然として精神障害者が安定した収入を得るのは容易ではありません。勤務先での配慮や、業務内容の適性、通勤の負担といった個人差が大きく影響するため、一概に「働けば収入が増える」ともいえないのが現実です。
ただし、個々のケースでは正社員としてフルタイムで働き、一般水準の給与を得ている人も少なくありません。障害者手帳を持つ人のなかにも、能力や経験に応じてキャリアを築いている人はいます。重要なのは、「障害があるから低収入」と決めつけず、一人ひとりの状況に寄り添った支援と雇用環境の整備です。
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