「束の間」という言葉の意外なルーツ
日常会話で「束の間の休日」や「束の間の安らぎ」といった表現をよく使いますが、この「束(つか)」という言葉の由来をご存じでしょうか。実は、もともと時間を表す言葉ではなく、身体を使った長さの単位から来ています。
「束」とは、親指を除いた指4本を並べた横幅(または握りこぶしの幅)を指す古い単位です。かつては矢の長さや建築で使われる短い柱(束柱)の寸法を測る基準として用いられていました。指4本分という長さは、空間の寸法としては非常にごくわずかなものです。
この「ほんの少しの幅・長さ」という距離的な短さを、時の流れに例えたのが「束の間」という言葉です。目盛りのようなわずかな幅になぞらえて「ほんの短い時間」を意味するようになり、現代でもあっけなく過ぎ去る短い時間を表す表現として定着しました。
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