グリホサートと発がん性の誤解について

「グリホサートが発がん性がある」という話は、日本でもよく耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか?

結論から言えば、アメリカ連邦政府はグリホサートに発がん性がないと明確に判断しています。 米国環境保護庁(EPA)は長年にわたり科学的データを検証し、2020年の最終評価でも「グリホサートは人に対して発がん性の懸念はない」と結論づけています。

一方で、カリフォルニア州では独自の基準に基づき、グリホサートを「発がん性がある可能性のある物質」としてリストアップし、ラベル表示を義務づけようとしたことがあります。これが「アメリカが発がん性を認めた」と誤解される一因となりました。しかし、EPAはこれを認めず、連邦法の下ではその表示を禁止。実際に、2021年には連邦裁判所がカリフォルニア州の表示義務に対して一時的な差し止めを命じました。

世界保健機関(WHO)の専門機関であるIARCが2015年に「グリホサートは『発がん性の可能性あり』」と分類したことも話題になりましたが、これは「危険性の可能性」を示すもので、実際のリスクとは異なります。その後、欧州食品安全機関(EFSA)や日本の農林水産省など、多くの機関が同様に「発がん性は認められない」との見解を示しています。

つまり、科学的根拠に基づく主流の見解は、「適切に使用すれば、グリホサートは安全である」というもの。誤解を招かないよう、情報の出典や文脈をよく確認することが大切です。

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