世界で一番分厚い本って?
本というと、手に取って読める程度の大きさを想像しがちですが、実はとてつもなく分厚い本が存在します。世界で一番分厚い本とされるのは、ドイツで2010年に出版された『Das dickste Buch des Universums』(ダス ディクスタ ブーフ デス ウニヴェルズムス)』です。日本語に訳すと「宇宙でもっとも厚い本」という意味で、その名の通り、まさに圧倒的な存在感を放っています。
この本は、通常の小説や辞典とはまったく異なり、芸術的・概念的な作品として作られました。厚さは約2.4メートル——高さで言えば、大人の腰あたりまで届くほどのボリュームです。もちろん、ページを普通にめくることはできません。重さも非常に重く、扱いはほぼ不可能に近いですが、それがかえって「本とは何か?」という問いを読む人に投げかけるのです。
出版社によれば、これは「知識の象徴」としての本ではなく、「物質としての本」の限界に挑戦するアートプロジェクトでもあります。ページには意味のある文章よりも、抽象的な模様や数字、記号がびっしりと印刷されており、読むというより「観る」対象です。
この一冊は、世界記録を持つ唯一のコピーとして作られました。図書館や美術館に展示されることもあるそうで、本の形をした「巨大な彫刻」として人々を驚かせています。紙とインクの単純な組み合わせが、ここまで大きなインパクトを持てるなんて——まさに本の可能性を再発見させてくれます。
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