日本シリーズにおける「引き分け」のドラマとそのルール

プロ野球の最高峰を決定する日本シリーズにおいて、勝敗が決せず「引き分け」で試合が終了することがあります。ペナントレースとは異なる独特の緊迫感が漂うなか、この引き分けがシリーズ全体の行方を大きく左右することも珍しくありません。

日本シリーズの延長戦に関する現行の規定では、「第7戦までの各試合は延長12回をもって打ち切り」と定められており、サスペンデッド・ゲーム(一時中断試合の翌日再開)は行われません。つまり、レギュラーシーズンと同様に12回を終えた時点で同点の場合は引き分けが確定します。なお、第8戦以降が必要となった場合は、タイブレーク方式ではなく、試合が決着するまでの無制限延長が行われるルールとなっています。

過去の長い歴史のなかでも、日本シリーズの引き分けは数えるほどしかありません。しかし、2018年の広島東洋カープ対福岡ソフトバンクホークスの第1戦(延長12回規定により引き分け)や、2010年の千葉ロッテマリーンズ対中日ドラゴンズの第6戦(延長15回引き分け ※当時の規定)など、激闘の末の引き分けはファンの記憶に強く刻まれています。1勝の重みが異なる短期決戦だからこそ、引き分けという結果がチームの戦略や選手の心理に複雑な影を落とし、その後のドラマをより熱いものに仕立て上げるのです。

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