避妊手術後も発情する?猫の「卵巣遺残」に注意
避妊手術をしたはずの猫が、なぜか発情行動を示す――。そんなケースがまれにあります。本来、避妊手術では卵巣と子宮を摘出するため、発情ホルモンの源がなくなり、発情は起こらなくなります。しかし、術後に鳴き続けたり、体勢を低くして誘引するような行動が続く場合は、注意が必要です。
原因の多くは「卵巣遺残症候群」。これは、手術の際に小さな卵巣組織が体内に残されてしまったことに起因します。たとえ一部の組織が残っただけでも、ホルモンが分泌され、発情行動が現れることがあります。特に、手術直後ではなく数週間~数か月後に発情が見られる場合、これが疑われます。この状態は珍しいとはいえ、完全にゼロではありません。特に若齢の猫や、発育途中の個体では、卵巣が小さく見落とされやすいともいわれます。また、出血や腫れといった症状がなければ、飼い主さんが気づきにくいことも一因です。
もし避妊後に発情の兆候が見られたら、早めに獣医師に相談を。超音波や血液検査で残存組織の有無を確認し、必要に応じて追加の手術が行われます。手術の成功には技術の熟練度も影響するため、経験豊富な病院を選ぶことも大切です。
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