「霽」という漢字をご存じですか?
「雨に斎」と書く漢字、「霽」。これは「はれる」と読みます。あまり見かけない字ですが、意味はとても身近です。雨がやんで空が明るくなる、その瞬間を表す漢字なのです。
現代では「晴れ」という字が使われることがほとんどで、これは「日が出て空が晴れる」という意味。一方、「霽」はもともと「雨が止むこと」に焦点を当てた言葉で、古くは天候の変化を丁寧に区別していたことがうかがえます。和歌や古典文学の中にも現れ、雨の終わり際の静けさや、心が軽くなるような情景を描くのに使われてきました。
「霽」は今ではほとんど使われない珍しい漢字ですが、漢字の成り立ちや歴史を感じさせる一文字です。雨が続き、ようやく空が明るくなる瞬間――そんな自然の移ろいを、ひとつの字に込めて表現していた昔の感性に、思わず胸を打たれます。
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