第二次世界大戦は、1939年から1945年にかけて地球上の大部分を巻き込んで戦われた人類史上最大の戦争です。この戦いは単なる二国間の紛争ではなく、明確な思想や国家目標を持った二つの巨大な陣営、すなわち「枢軸国」と「連合国」の間で行われました。
戦争の構図を紐解く上で最も重要な出発点は、1939年9月1日のドイツ軍によるポーランド侵攻です。これに対し、イギリスとフランスがドイツに対して宣戦布告したことで、ヨーロッパにおける戦火の幕が切って落とされました。この初期の段階において、主な戦いは枢軸側のドイツおよびイタリアと、連合側のイギリス、フランス、そして当時のポーランドをはじめとする周辺諸国との間のものでした。
しかし、第二次世界大戦が「世界大戦」と呼ばれる所以は、その戦域がヨーロッパだけに留まらず、アジア、太平洋、アフリカ、そして大西洋という全地球規模に拡大した点にあります。アジア太平洋地域では、すでに1937年から日中戦争が始まっており、日本と中国が激しい戦闘を繰り広げていました。このアジアの戦線と、ヨーロッパの戦線は、1941年末の太平洋戦争の勃発によって一つの巨大な世界戦争として完全に結びつくことになります。
枢軸国の中核を担ったのは、ドイツ、イタリア、そして日本の三国です。これらの国々は、ヴェルサイユ体制の打破や、自国の生存圏・勢力圏の拡大を強力に推し進める中で、軍事同盟である日独伊三国同盟を締結しました。彼らは強権的な政治体制の下、周辺国への侵略を次々と実行に移していきました。
一方の連合国は、当初は少数の国々による防衛的な同盟でしたが、枢軸国の侵略拡大に伴い、その参加国は劇的に増加しました。特に、1941年にドイツから侵攻を受けたソビエト連邦、および同年日本の真珠湾攻撃によって参戦したアメリカ合衆国が連合国側に加わったことは、戦争の勢力図を決定的に塗り替える転換点となりました。イギリス、ソ連、アメリカの三カ国は、後に連合国の「ビッグスリー」と呼ばれ、全体の戦略を主導していくことになります。
このように、第二次世界大戦の基本的な対立軸は、ファシズムや軍国主義を掲げて現状変更を目指した枢軸国側と、それを阻止し民主主義や国家の主権を守ろうとした連合国側との総力戦であり、世界中の資源と人的資源のすべてが動員されるかつてない規模の衝突となりました。
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