たった30センチの津波でも危険? 其の知られざる力

津波と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは巨大な波。しかし、たとえ水位が30センチほどでも、実は大きな危険が潜んでいます。

中央大学の有川教授によると、30センチの津波でも、人には50から60キロの力が加わるといいます。この力は、小さな子どもや高齢者にとっては十分に流されてしまうほど。たとえ浅く見えても、足を取られて転倒し、そのまま流れてしまうケースも少なくありません。

さらに、水位が50センチになると、その力はなんと約200キロに。これは成人男性でも抵抗できないほどで、立っていることさえ困難になります。波の高さだけでなく、その流速や押し寄せる水の質量が、人を簡単に飲み込んでしまうのです。

実際、過去の津波災害でも「低くても危険」という教訓は繰り返されています。2011年の東日本大震災でも、最初の波がそれほど高くなくても、その後に続く大きな波や、引き波による二次災害が大きな被害を招きました。

大切なのは、たとえ小さな津波でも「自分事」として捉えること。「まだ大丈夫」と思っているその瞬間が、最も危険かもしれません。地震の後は、すぐに高台や避難所へ向かうことが何よりの命の守り方です。

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