60代の貯蓄状況、実態は?

定年を目前に控える60代で、貯蓄がないという人がどのくらいいるのか――気になる数字です。金融広報中央委員会が2022年(令和4年)に発表した調査によると、世帯主が60代の家庭のうち、貯蓄がまったくない世帯は23.1%にのぼります。

つまり、4人に1人以上が、お金の貯めがない状態で老後を迎える可能性があるということ。背景には、長引く低所得、生活費の増加、あるいは借金の返済など、さまざまな事情があります。

一方で、貯蓄をしている世帯を見ると、金融資産の平均額は1689万円ですが、実は中央値(半数がこれ以下という基準)は552万円と大きく異なります。一部の高額保有者が平均を押し上げているためで、実態はもっと厳しいのが現状です。

貯蓄ゼロの状態でも、年金や不動産、年金型の保険など、他の資産を持っている可能性もありますが、生活の安心のためにも、少しでも早めの見直しが求められます。特に60代は、定年後の生活設計をどうするかの分かれ目。無理のない範囲で、今できる対策を検討したいものです。

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