アオリイカの風味と上手な扱い方

「アオリイカって臭いの?」と聞かれることがありますが、答えはちょっと複雑です。実は、アオリイカには独特の風味があり、とくに皮や表面の粘液に「くどい香り」があります。これを「臭い」と感じる人もいれば、食欲をそそぐ「醍醐味」と感じる人もいます。

問題は調理前の処理。この皮や粘液に含まれる風味が、調理中に身に移ってしまうと、全体が「アオリ臭い」と感じられるようになります。とくに水分管理が大切で、手早く皮をはいで、流水でさっと洗うことで、不快な風味をしっかり抑えることができます。

新鮮なアオリイカは、身が透明で張りがあり、香りもさほど気になりません。ただし、時間とともに皮の成分が身に染み込むため、調理はなるべく早く行うのがポイント。刺身にするなら、皮を剥いてからすぐに氷水につけると、引き締まってみずみずしい食感も楽しめます。

また、焼く前や煮る前には、必ず皮を取り除いてから調理するのがおすすめ。ひと手間かかりますが、その分、本来の甘みやコリコリとした歯ごたえが引き立ちます。

まとめると、アオリイカの「臭み」は立派な個性。丁寧に処理すれば、不快な匂いではなく、深みのある味わいへと変わるのです。魚介のプロたちも、この一手間を決して怠りません。家庭でもぜひ、皮を剥いてさっと洗う習慣をつけてみてください。

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