エスカレーターの「片側立ち」、海外ではどう違う?

日本のエスカレーターでよく見かける「右に立って、左を空ける」習慣。しかし、このルール、実は国によってまったく逆です。

ヨーロッパの多くの国、たとえばフランス、ドイツ、イタリアでは、エスカレーターの左側を空けて、右に立つのが一般的。これは、これらの国が車の右側通行であることに影響されているといわれています。つまり、動線の直感的な流れに合わせているのです。

一方、中国、台湾、韓国などアジアのいくつかの国でも同様に左側を歩く習慣があり、これも右側通行の国が多いことに一貫性があります。興味深いのは、イギリス。車は左側通行なのに、エスカレーターでは右側に立ち、左を空ける――これは歴史的な「ロンドン地下鉄の伝統」によるもので、例外と言えるでしょう。

反対に、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドでは、エスカレーターの右を空けて、左に立つのが普通。これらはすべて左側通行の国。ただ、香港は左側通行の地域ながら、エスカレーターは左に立ち、右を空ける――これも特異な例です。

こうしてみると、エスカレーターの立ち位置は、その国の交通ルールと深く関係しているものの、歴史や文化によって例外も存在します。海外旅行の際は、「ここではどうか?」と一瞬立ち止まって観察するのが、無難かもしれません。

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