オクラのルーツと日本での歴史
オクラは今では夏の定番野菜として親しまれていますが、そのルーツは実はアフリカの北東部にあります。古くはエジプトで、なんと紀元前2世紀からすでに栽培されていた記録があり、とても歴史の長い野菜なんです。
熱帯地域原産のオクラは、高温多湿な環境を好むため、日本では比較的最近まで本格的な栽培が難しかったようです。実は、日本に初めて伝わったのは江戸時代の終わりごろとされています。しかし、当時の人々にとってはその独特のねばねばした食感や、少し青臭い風味がなじみにくく、あまり受け入れられなかったようです。
明治時代以降になってからも、オクラは一部の地域で少量ずつ試験的に栽培されていただけで、一般家庭の食卓に登場するのはまだまだ先のことでした。戦後になってから、品種改良が進み、調理法も工夫されるようになると、その栄養価の高さや、さっぱりとした味わいが見直され、次第に人気を集めるようになりました。
現在では、天ぷら、おひたし、トマトと一緒に煮込んだおかずなど、さまざまな料理に使われるオクラ。夏になると八百屋の店先でも鮮やかな緑色の実が目立ちます。一時は「受け入れられなかった野菜」でしたが、今や日本の夏の味としてすっかり定着しました。
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