キャラメルの起源は中東にあった?

甘くてとろけるような食感が魅力のキャラメル。私たちの身近なスイーツですが、そのルーツをたどると、意外なほど遠くの中東までさかのぼります。

実は、キャラメルのもととなる製法は、古代アラビアで生まれました。当時、アラブの人々はサトウキビを加熱して濃厚な状態にし、独特の風味を持つお菓子を作っていました。この技術が、のちにヨーロッパに伝わるきっかけとなったのが十字軍です。

11世紀から13世紀にかけて、十字軍が中東から帰還する際に、サトウキビやその加工技術を持ち帰り、ヨーロッパ各地に広まっていきました。特にフランスやイギリスで、砂糖を高温で焦がす「キャラメリゼーション」の技術が発展し、現代のキャラメルに近い形になっていきます。

つまり、キャラメルはアラブ世界の知恵から始まり、十字軍を媒介としてヨーロッパで進化したスイーツなのです。今ではアメリカのキャラメルコーンやフランスのcrème caramelなど、各国に独自の形で根付いています。

ひとつのキャンディーに、いくつもの文化の交流が詰まっている——そんな物語があるからこそ、キャラメルはただ甘いだけのお菓子ではないのかもしれません。

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