パラフィリアってどんな意味?

「パラフィリア」という言葉、耳にしたことがあるでしょうか。これは英語の paraphilia に由来し、ギリシャ語の「para」(偏った、逸脱した)と「philos」(愛、好意)から作られた言葉です。つまり、「通常とは異なる愛の形」とも解釈できます。

かつては、性的な興奮の対象が一般的な範囲から外れている状態を単に「パラフィリア」と呼んでいました。しかし、2013年に発表されたアメリカ精神医学会の診断基準書「DSM-5」では、より慎重な扱いがされるようになりました。この基準では、「パラフィリア」自体は単なる性的嗜好の一つとされ、それ自体が病気とは限りません。問題になるのは、その嗜好が本人や他人に苦痛を与えたり、社会生活に支障をきたす場合。そのときは「パラフィリア障害(paraphilic disorder)」と診断されます。

つまり、性的な興奮の対象が少数派だからといって、すぐに病気とはならないのです。重要なのは、それがどれだけ個人の生活や人間関係に影響を与えているか、という点です。

2014年以降、日本でもこの考え方が広がり、精神科やカウンセリングの現場で、より nuanced(繊細な)な対応が求められるようになりました。性の多様性を理解しつつ、困っている人を適切に支援する——そんな視点が、現代のメンタルヘルスに求められているのです。

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