なぜコウモリに素手で触ってはいけないのか?

夜空をひらりと飛び回るコウモリ。一見神秘的ですが、決して素手で触ってはいけません。野生のコウモリには、さまざまな病原菌や寄生虫が付いている可能性があるためです。

たとえば、コウモリはツツガムシ病の原因となるダニや、ヒストプラスマ症の原因菌を保因していることがあります。また、稀に狂犬病を保有している個体もおり、噛まれたりひっかかれたりした場合、重篤な健康被害につながるリスクがあります。2022年にも、日本国内でコウモリに触れることによる感染リスクが話題になりました。

さらに、コウモリのふんや体に付着したカビも、人間にとっては危険です。特に呼吸器が弱い人や子どもは、これらの微粒子を吸い込むことでアレルギーや肺炎のような症状を引き起こすことがあります。

もし庭や屋根裏でコウモリを見かけたら、むやみに追いかけたり、手で触ったりしないでください。動けない様子のコウモリを見つけた場合も、自分で助けようとせず、地域の保健所や専門の駆除業者に連絡するのが最も安全な対処法です。

コウモリは生態系にとって重要な役割を果たす生き物ですが、あくまで「遠くから観る」のがベスト。自然との距離感を大切にすることで、人間も動物も守ることができます。

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