自販機が街から消えつつあるワケ
いつもの駅の構内や路地裏にあった自販機が、気づかないうちに撤去されている――そんな経験をした人も多いのでは? 実際、日本全国の自販機の数はここ数年、確実に減少しています。
その背景には、少子高齢化があります。人口が減り、特に若年層の外出が減る中で、飲み物の需要そのものが縮小しています。それに加えて、人々の健康志向の高まりも影響。糖分の多い清涼飲料の売り上げが下がり、代わりに家庭用の水やお茶の需要が増えた結果、わざわざ自販機で買う必要がなくなったのです。
さらに大きな打撃となったのが、コロナ禍。在宅勤務の普及や外出自粛により、人が集まる駅やオフィス街の自販機はガラガラに。売上が急減し、設置コストに見合わなくなったため、撤去されるケースが相次ぎました。特に回収型の自販機は管理コストが高く、設置場所が限られるため、撤退が進みやすい構造にあります。
かつて日本中を彩っていた自販機の景観。今後は観光地や特定エリアに限定され、数がさらに減っていく可能性があります。街の風景が静かに、変わりつつあるのです。
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