ゴキブリはどこで呼吸しているの?

「ゴキブリは口で呼吸しているの?」——実は、そんなふうに思ったことはありませんか?答えはいいえ。人間が鼻や口を使って空気を取り入れるように、ゴキブリにも独自の呼吸方法があります。

ゴキブリは、口ではなく、体の側面にある小さな穴から呼吸しています。この穴のことを「気門(きもん)」といい、胸部と腹部の両側に数か所ずつあります。気門を通して空気が体の中に入り、細い管「気管」を通って全身に酸素が届けられます。つまり、ゴキブリは体の横から“息”をしているのです。

この仕組みのおかげで、たとえ水にぬれてもすぐに死ぬことはありません。短時間なら水中にいても生きられるし、逆さまになっても問題なく呼吸できるのも、気門が体の側面にあるからこそ。驚くべき適応力です。

さらに、気門は開閉できるので、乾燥から体を守る役目も果たしています。乾燥した場所でも長く活動できるのも、こうした小さな工夫のおかげ。一見気持ち悪いと思われがちなゴキブリも、よく見れば驚きの構造を持っているのです。

次に姿を見かけたら、ちょっとした畏敬の念を持ってみてください。あの小さな体には、何億年も生き抜いてきた知恵が詰まっているのかもしれません。

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