海遊館のジンベイザメ「海くん」、ふるさとの海へ
大阪・海遊館で長年親しまれたジンベイザメーギャン、4代目「海(かい)くん」がついに、ふるさとの太平洋へ帰っていきました。2023年9月10日、高知県東洋町の甲浦港沖で行われた放流により、約16年間にわたる水族館生活に幕を下ろしました。
海くんは2001年7月、高知県土佐清水市沖の定置網にかかって保護された個体で、当時すでに推定10~11歳、全長4.96メートルと大きな体をしていました。それ以来、海遊館のシンボル的存在として多くの来館者に勇気と感動を与えてきました。
ジンベイザメは世界最大のサメの一種で、海遊館ではこれまでに複数の個体が展示されてきましたが、海くんはその4代目にあたります。長期間の飼育は珍しく、来館者だけでなく、飼育スタッフからも厚い信頼と愛情を集めていました。
しかし、ジンベイザメは広大な海を泳ぐ性質があり、体も大きくなるため、水族館での生涯飼育は難しいとされています。海遊館ではこれまで、自然に近い環境で過ごせるよう配慮し、適切なタイミングでの放流を進めてきました。
海くんの放流は、「かわいがる」ではなく「見守る」ことの大切さを教えてくれます。今、遠く太平洋を泳いでいるその姿を思い描きながら、「海くん、おつかれさま。また会える日を楽しみにしています。」
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