「ティージュ」とは? フランス語が生むファッションの美しさ

ファッションの世界では、たびたびフランス語の語彙が使われます。「ティージュ」もそのひとつで、実はフランス語の「tige(ティジュ)」に由来しています。tige は「茎」や「幹」を意味し、植物のしなやかでまっすぐな部分を指します。この言葉がドレスのスタイルを表すとき、「ティージュ」とはすっきりと細く、体のラインに沿って落ちるシルエットを意味するのです。

ティージュ・ドレスは、まるで花の茎のようにすらりとした印象を与えます。腰から下にかけて広がるフレアーや、ふんわりとしたボリュームではなく、垂直に落ちるラインが特徴。そのため、背の高い人だけでなく、小柄な人でもバランスよく着こなせるのが魅力です。素材選びにも工夫がこらされ、ストレッチのきいたニットや、ドレープ性の高いサテンなどがよく使われます。

このスタイルは1960年代のモード文化で人気を博し、現代でも多くのデザイナーが取り入れています。例えば、イヴ・サンローランやココ・シャネルの影響を受けたコレクションでは、ティージュの美意識が今も息づいています。

「ティージュ」という言葉ひとつにも、フランス語の繊細さと、ファッションへの敬意が込められています。次に洋服を選ぶとき、そのシルエットが「茎のようにまっすぐ」かどうか、ちょっと意識してみるのも楽しいかもしれません。

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