青カビとパツリン:りんごに潜む注意点

「青カビって、カビ毒なの?」という質問、実はとても鋭い指摘です。青カビと一口に言っても、必ずしもすべてが危険というわけではありませんが、りんごなどに見られる青カビの一部は、人体に影響を与える物質を出すことがあります。

その代表的なものこそがパツリン。これは、Penicillium(ペニシリウム)属やアスペルギルス属などのカビが生産する毒素のひとつです。特に、傷ついたりんごの表面からこうしたカビが入り込み、長期間の不適切な保存によって繁殖し、パツリンを産生することが知られています。

実際、市場に出回る前のりんごは厳重にチェックされますが、家庭で保存している間にカビが生えることも。見た目が青緑色でふわふわとしたものがそれです。万が一、りんごにそんなカビが生えていたら、遠慮なく処分するのが無難です。カビが見えている部分だけを切り取っても、毒素は果実の内部まで広がっている可能性があるためです。

ちなみに、ペニシリウムという名前は、抗生物質「ペニシリン」の発見でも有名。同じカビから生まれたものでも、状況によっては命を救う薬にもなり、一方で食品汚染の原因にもなる——自然の不思議さを感じさせます。

まとめると、青カビ=必ずしも危険というわけではありませんが、食品に生えた場合は油断禁物。特に果物の場合は、早めの対応が大切です。

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