世界一の雨の町・チェラプンジ
世界で最も雨がたくさん降る場所といえば、インドの北東部にある小さな町チェラプンジです。この場所は、毎年驚くほどの大雨に見舞われます。特に1860年8月から1861年7月の1年間で記録された降水量は26,461ミリ——つまり、約26メートルもの雨が降ったのです。これは日本の年間降水量の5倍以上にあたり、まさに「雨の都」と呼ぶにふさわしい数字です。
なぜここまで雨が降るのか? その理由は、インド洋から吹いてくる季節風(モンスーン)にあります。南から湿った空気を運ぶこの風が、チェラプンジのそびえる山地にぶつかると、空気は上昇して冷やされ、たちまち雲となり、大雨を降らせます。地形と気候の組み合わせが生んだ、極限の雨のメカニズムです。
実際に訪れると、雨季にはあたり一面が濃い霧に包まれ、滝のように雨が降り続く光景が続きます。地元の人たちは昔から、竹のパイプを使って雨水を運ぶ技術を開発するなど、雨と共存する知恵を磨いてきました。
近年では、気候の変化の影響で降水量がやや減少しているとも言われますが、それでもなお、チェラプンジは世界中の気象ファンや冒険を求める旅人たちの憧れの地です。雨の極地にあるこの町は、自然の力の大きさを教えてくれます。
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