フヨウとはどんな植物?
フヨウ(学名:Hibiscus mutabilis)は、日本では秋の庭園や公園でよく見かける美しい花木です。英語では「Cotton rose hibiscus」や単に「Hibiscus mutabilis」と呼ばれます。「Cotton rose(綿ばら)」という名前は、花が咲く前のふわふわしたつぼみが、綿花やバラに似ていることに由来しています。
フヨウの特徴は何といっても、花の色が日に変化すること。朝は白や薄ピンクの花が、午後になると濃いピンクや赤に染まるのです。まるで魔法のように移り変わる姿は、古くから「変わり芙蓉(かわりふよう)」とも呼ばれ、日本人に親しまれてきました。
中国原産のこの植物は、江戸時代ごろに日本に伝えられ、以来、多くの庭園に取り入れられてきました。暑さや寒さに比較的強く、秋になると5~10センチほどの大輪の花を咲かせます。樹高は2~3メートルに達し、落葉低木として育ちます。
園芸店では「芙蓉」として売られていることも多く、盆栽や生け花にも使われます。花言葉は「移り気」「よろけない心」。その一見矛盾した意味には、色の変化する花の様子が重ねられています。
秋の晴れた日に、ふと見上げた庭の木から、ピンクに染まったフヨウの花が風に揺れている――そんな光景に、ふっと心が和むことでしょう。
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