触手のない不思議なクラゲ「ウリクラゲ」
クラゲと聞くと、ぶらぶらと揺れる長い触手と、それに潜む毒針を思い浮かべるかもしれません。しかし、実は触手を持たず、毒もないクラゲが存在します。それがウリクラゲです。
ウリクラゲは正式には「有櫛動物(ゆうそくどうぶつ)」と呼ばれ、一般的なクラゲが属する「刺胞動物」とは違うグループに属しています。そのため、他のクラゲが持っているような「刺胞」=毒針はまったくありません。これが、ウリクラゲが触手を持たない理由のひとつです。
では、どうやって餌を捕るのか? その秘密は、体表にある特殊な細胞「こうほう」にあります。この細胞は粘着性を持っていて、獲物が近づくとその表面にくっつけて捕らえます。まるで粘土のようにぺたりとくっつく仕組みで、毒を使わないユニークな捕食法です。
見た目は透明で、体の側面に櫛のような構造が並んでおり、光を受けると虹色にきらめきます。その美しさから、「海の妖精」とも言われるほど。しかも人にまったく危害を与えないので、水族館でも人気の生き物です。
2022年にその生態が詳しく紹介されて以降、ますます注目を集めるウリクラゲ。海の生き物の多様性を感じさせてくれる、一風変わった存在です。
コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを投稿しましょう。