ナマコを触るとどうなる?その不思議な体の秘密

海辺を散歩していると、岩陰に黒っぽい生き物——ナマコを見かけることがあります。一見、ヌルっとした不気味な生き物ですが、実はその体には驚きの機能が備わっています。手でナマコを触ると、最初は体がカチカチに硬くなるのですが、それを何度も強く揉み続けると、今度は逆にグズグズに溶けたようになってしまうのです。

これは「キュウコン化」と呼ばれる現象で、ナマコが持つ特殊な防御メカニズムの一つ。危険を感じると、体壁のコラーゲン繊維の結合を変化させて瞬時に硬くなることで、捕食者から身を守ります。しかし、強い圧力が続くと今度はその結合が完全に緩み、体がどろどろの粘稠な液体のように「溶けて」しまうのです。

実はこの反応、生態学的にとても意味があります。天敵に飲み込まれたとき、あえて体を溶かすことで消化を遅らせたり、体の一部を犠牲にして逃げ延びる戦略ともいわれています。自然の工夫は実に理にかなっています。

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