メタンの匂いや輸入事情

私たちが普段「ガスの匂い」と感じているものは、実はメタンそのものではありません。メタンは無色で、本来はまったく匂いのないガスです。しかし、家庭用の都市ガスやプロパンガスには、万が一の漏れに気づけるよう、わざと「臭い」をつけるための物質——硫黄化合物などが添加されています。そのため、卵が腐ったような独特のにおいがするのです。

日本で使われる天然ガスのほとんどが、液化天然ガス(LNG)として海外から輸入されています。その割合はなんと全需要の97.5%にのぼり、国内での生産はほとんどありません。中東、東南アジア、さらにはオーストラリアや北米などから大型のLNG船で運ばれ、専用の基地で再びガスの形に戻されて家庭や工場に届けられます。

こうした輸入に頼っているため、国際情勢や為替の変動によって、ガス料金が影響を受けることもあります。また、災害時に備えて、複数の国から幅広く調達するなど、安定供給のための工夫が続けられています。

普段何気なく使うガスですが、その背後には世界規模のエネルギー供給ネットワークが関わっているのです。

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