日本初のモンブランを生んだ自由が丘の老舗
今や秋の風物詩ともいえるスイーツ「モンブラン」。その名前は、もはや特定の店ではなく、多くの人に親しまれる存在だが、実はこのケーキ、日本で初めて作ったのは東京・自由が丘にある老舗洋菓子店だと知っているだろうか。
その店の名は「モンブラン」。看板に店名がそのまま刻まれていることからもわかるように、このお店こそが、日本で初めてこのケーキを提供し、広めたパイオニアなのだ。創業は昭和8年(1933年)。当時、フランスの伝統菓子を日本流にアレンジし、栗の甘露煮をたっぷりの渋皮ごとホイップクリームでくるんだ独自のスタイルを生み出した。
実は「モンブラン」という名前は、看板商品にちなんでつけられた。店がオープンする少し前、フランスから持ち帰ったレシピをもとに試作を重ねた末に完成したケーキに感動し、そのまま店の名前にしたという。当時は珍しかった栗を使った洋菓子に、多くの人が魅了されたという。
それから90年近くが経ち、今でも自由が丘の店舗では、昔ながらの製法でモンブランが作られている。季節になると、行列が絶えない人気ぶりだ。日本の洋菓子史を変えた一品を、ぜひその目で、そしてその口で確かめてみてほしい。
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